ヘソクリを含むタンス預金が約44兆円あると言われる日本。配偶者にこっそり派、家族公認派がいるが、ヘソクリを通じて現代のリアルな夫婦の姿が浮かび上がった。

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関西の男性のヘソクリは関東の約半分!

図をご覧いただきたい。これは首都圏と近畿圏のヘソクリ額の比較だが、妻は双方の地域がほぼ同額であるのに対し、夫のそれは70万円以上も首都圏のほうが多いという結果だった。

この格差はなにゆえか。調査元のオリックス銀行・広報はこう語る。

「興味深いのは、家庭で家計を管理するのが主に『配偶者(妻)』と回答する率が首都圏39%、近畿圏51%とギャップがあることでした。首都圏では妻に任せるより自分(夫自身)で家計管理する率のほうが高かったのですが、近畿圏では奥さんが財布のひもを握っている率が高いことがわかります。そのためか、近畿のほうが小遣い制である率が高くなっています(首都圏約50%、近畿圏約63%)」

都内在住で大阪出身の38歳の既婚女性(団体職員)に言わせれば、このヘソクリ東西格差は、「オカン文化」の影響が大だという。この女性が語る。

「関西圏は首都圏に比べて、フルタイムで働く女性の割合が低いです。専業主婦が多く、家庭を仕切っています。収入のない分、自分はちゃっかりヘソクリする一方、夫には最低限の小遣いを与えるのみ。だから夫はヘソクリする余裕もないのでしょう。商人の街・関西のオカンはご存じの通り、値切るのが大好きですし、いい意味でお金にうるさく、贅沢は敵という文化が浸透しています。何しろ、節約主婦がよく実践している買い物のレシートを封筒袋に仕分ける方式を見て、『封筒代がもったいない』と言い切る人たちですから(笑)。ただ、関西の妻たちは夫に余計なお金を渡さないかわりに、家庭料理に磨きをかけ、夫に浮気をさせない技を持っていることが多いですね」