年収500万円は3%、800万円なら1.5%以内で

また医療保険に関しては、DINKSで貯金が1000万円くらいあるならば、公的保障(高額療養費制度など)や勤務する企業の組合健保などを利用すると医療費はそれほど大きくならない。当初はそう考えて医療保険に入らなかったけれども、公的保険でカバーされないがんの先進医療を受けたいと、がん保険にのみ加入する。そんな見直しの事例もあります。

とにかく、面倒くさがらず、今の自分・家庭にフィットした保険がないか目を光らせてください。何の基礎知識もなく“丸腰”で街の無料保険相談所などを訪れても、あまりいい結果はもたらされません。

試しに家計に占める保険料の割合をチェックしてください。家族構成や貯金額などによって違ってきますが、一般的に年収300万円の方で5%、年収500万円の方で3%、年収800万円の方で1.5%以内というのが一応の目安です。それ以上なら要チェックです。

保険の見直しには意外な効用もあります。「今、必要な保険は何か」と家族で話し合う機会をつくると、家族全員の人生プランや将来像を語り合うことになるでしょう。「私は○○がしたい」「○○になりたい」。

残された人生で叶えたい希望・目的、おおよその老後生活などをイメージすると保険内容や保険料は決めやすくなります。

面白いのは適正な保険料はいくらかと考えていくと、他の家計項目も気になってくること。浪費している部分や、逆に不足している部分が見えてきて、全体のバランスがよくなるように整えたくなるわけです。つまり、保険を入り口にして、家計全体のムダがなくなっていく。

保険を入りっぱなしで放置しておくと、損することはあっても得することはまずありません。

わかりやすい話、昔に入った医療保険ではカバーされない病気も、見直しで加入した最新の商品なら余裕でカバーされ、しかも保険料が安くなることがある。医療技術は日進月歩。医療制度も変化する。だから2~3年に1回は過不足のない保険かどうか確認するのです。

あまり長い期間放置していると、自分がいったいどんな内容の保険に入っているかということさえ忘れてしまうことがあります。家計の管理は奥さんに任せているというビジネスパーソンは多いでしょう。でも、惰性で保険料を払い続け、大金をムダにする世帯の何と多いことか。ムダを省けば、自分の可処分所得が増える可能性も大なのです。年末年始の休みは保険見直しの気運を高めるためにも、加入している保険商品を自分のノートにメモするといいでしょう。

横山 光昭(よこやま・みつあき)
家計再生コンサルタント・ファイナンシャルプランナー。
6000人以上の貯金ゼロの人々を再生させた実績を持つ。各世帯の収支バランスを見ながら適切な保険を選ぶ。
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