不倫妻に謝るのは夫

不倫妻に戻ってきてもらうには、夫は「大事な妻を放っておいて悪かった」と謝ったうえで、心を入れ替えて別人のようにイメージチェンジしないといけないという。

「同じような顔をして、同じような仕事をして、同じようなことを言っていたら、奥さんはイヤなままなわけです。ガラッと別人になるくらいでないと戻ってきません」

夫からすれば受け入れがたい話だが、別れたくないのなら、ほかに道はない。努力しても戻ってくるケースは少ないというのだから、現実は甘くない。結局のところ、このような屈辱を味合わないためには、妻を不倫に走らせないよう、日頃のケアが大切だと岡野さんは言う。

「家事や子育てを一生懸命やっても、何の感謝もしてくれないような夫だったら、女性として評価して、たくさん褒めてくれる浮気相手が魅力的に映ってしまいます。夫は日頃から妻の献身をねぎらい、女性としても褒めてあげることが大切です。終身雇用は崩れて、優秀な人材はヘッドハンティングされたり、条件のいい会社に転職してしまうようになりました。夫婦は小さな家庭株式会社。気立てがいい一生懸命な妻は、いつほかの男性に引き抜かれるかもわかりません。部下だけでなく、家庭にも目配りをして、しっかりマネジメントすることが求められているのです」

仕事で疲れて帰ってきて、家庭でも気遣いしなきゃいけないのかと、夫たちのため息が聞こえてくるようだ。どこまで甘やかせばいいんだ。妻がますますつけあがるだけだ。そんな夫たちの主張は、女性である私にさえも理解できるような気がする。

しかし、仕事をして給料だけ稼いでくれば、共白髪まで添い遂げられる時代はとっくの昔に終わった。

妻が一緒にいてくれることを当たり前と思ってはいけないのかもしれない。それに、「妻が不倫しているかもしれない」という心配しながら過ごすことは、すっかりマンネリになった夫婦関係を刺激するいいスパイスにもなるのではないか。この記事がきっかけで、妻の魅力を再認識し、円満家庭を築いてくれる読者が一人でもいれば幸いである(いないかなぁ)。

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