チャンスが増えて受験料がやたらとかかる最近の大学入試事情

[2. 高校3年時の受験費用]は、合計21万1000円。内訳はセンター試験検定料1万8000円、センター利用受験料(私立文系)1万8000円×1校、私立文系一般入試受験料3万5000円×5校で17万5000円。

だいたい、私立大学の場合は「滑り止め2校、実力相応校2校、チャレンジ校2校……」などと考えていくと、最低6校くらいは受験することになります。受験料がかかることを考えると、「行きたい大学だけでいい」と思われるかもしれませんが、私立大入試は、前半は比較的入りやすい大学で、後半にいくほど難関校というスケジュール。「最初のうちに滑り止め校に合格して、自信を持って本命にチャレンジする」というのが受験のセオリーのよう。受験も「慣れ」は大事で、ある程度場数を踏む必要があるのです。

親の時代とは違って、今は、私立志願者もセンター試験を受ける時代です。それは、センター試験で一定以上の成績をとれば、その大学の一般入試を受けなくても合格にしてくれる私立大学があるからです。センター試験利用で複数の私立大に願書を出すこともできます。しかし、「センター利用で私大志願をする場合は、ではかなりの高得点でないと、行きたいレベルの私立に入ることはできないんだな」ということもわかりました。

子どもが大学受験をするにあたって、最近の少子化を思わずにはいられませんでした。同じ大学の同じ学部を何度でも受けるチャンスがあるのです。受験料は毎回払いますから、2回受ければ倍になります。

また、受験方法もさまざまで、明治大学などが実施している「全学部統一入試」というのには驚きました。1回の入試で、複数の学部にチャレンジして、合否判定が出る仕組みです。複数の学部に志願するので、その分受験料は増えます。2学部目以降は割引があります。ただし、この制度でとる人数は少ないようです。

幸い(?)、どこにも入学金などを払うこともできず、1年目は終了。