お金のプロが初告白。老親の面倒を見て、初めて気づいた本当に必要なこと。安全、入院、人間関係、家計や家の管理、葬儀、相続……。多くの人が陥りがちな問題もこうすれば解決する。

ご近所さんを味方にする最強テクニック

遠距離での見守りや介護は一人ではできないことを認識しよう。手助けをしてくれる協力者をいかにつくるかにかかっている。親の状況を把握するには地域の人脈をつかむことが大切。親の近くに住む親戚はいざというときに一番頼りになるので、良好な関係を保つようにする。また、ご近所さんも親の日ごろの様子を教えてくれたり、怪しそうな人が出入りしているなど、情報を与えてくれる。それどころか緊急の際には、ご近所の人に土足で上がってでも助けてもらわなければならないくらいだ。

私は親戚や近隣、ゴミ出しなどで世話になる町内会の人には帰省するたびに手土産を持って挨拶回りをして、コミュニケーションをとるよう心がけている。「母に変わったことがあったら教えてください」と頼み、私の連絡先を伝えている。家族の中で誰が連絡を受けるかを決めておけば、異変が起きたときに素早く対応できる。挨拶回りをすることは、自分がそばにいなくても、頼ることができる人材を確保するのと併せ、親や親戚、近隣の人に、「ちゃんと帰って、見捨ててないよ」というアピールにもなる。日ごろからの努力で、クレーマーだった人でも強力なサポーターに変わるのだ。

また、卒業した地元の学校の同窓会になるべく参加している。市役所や公立病院で仕事をしている人も多く、彼らから情報をもらえるし、何かあったときには相談にのってもらえるので心強い。