2014年12月20日(土)

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効果があるワクチン接種と手洗い

インフルエンザの患者が増え続けている。厚生労働省の推計によると、インフルエンザと診断された人が12月1日からの1週間で16万人に上った。わが家でも、中学生の息子がクラスで大流行していたインフルエンザに感染して週末に高熱を出し、休日診療所へ駆け込むことになった。

改めて、インフルエンザにならないようにするにはどうしたらよいのか――。ウイルス感染症に詳しいナビタスクリニック理事長の久住英二さんに予防法を聞いた。

「インフルエンザの予防の基本は、ワクチン接種と手洗いの励行です。忙しい時期に会社で大流行を起こしたくなければ、社内で働く人全員とその家族にインフルエンザワクチンを受けてもらうのが一番です。受験生なら、クラスと塾の全員と家族がワクチンを打ち、こまめな手洗いを心がけましょう。ワクチンの有効率は約60%ですから、全員接種したとしても何人かはインフルエンザにかかるかもしれませんが、大勢同時に休むリスクは減るはずです。私自身、毎年ワクチンを打ち、こまめに手を洗うことで、医師になってからインフルエンザを発症したことがありません」

インフルエンザの主な感染経路は、飛沫感染と接触感染だ。飛沫感染は、感染者の咳、くしゃみ、つばからウイルスが放出され、学校、職場、家の中、満員電車などで他の人がそのウイルスを鼻や口から吸い込み感染すること。接触感染では、感染者がウイルスのついた手で触ったところを他の人が触れ、その手で口や鼻を触ったりものを食べたりして粘膜からウイルスが侵入する。

ウイルスは目に見えないが、付着したところを触ったとしても、その手で眼、鼻、口を触る前に手を洗えば感染しないわけだ。手洗いの効果は科学的にも証明されている。米軍で1日5回手を洗うようにしたところ、風邪など呼吸器疾患の発症率が低下した。外出先から帰ったとき、調理の前後、食事前にはこまめに手を洗おう。きちんと手を洗えていない人は意外と多い。石鹸を泡立て指の間や手首まで丁寧に洗い、お湯か水でよく流すのがポイントだ。

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