フェイスブックは約6億人が利用する世界最大のSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)。さまざまなツールが用意されているが、中でも「ファンページ」という機能(開設無料)に各企業が注目している。ここは文字通り、ファン登録した者によって構成されるコミュニティで、企業側は自らの「ファンページ」を通じて、一度に多くの人に情報を伝えることも可能だ。

フェイスブックの国別利用者数
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フェイスブックの国別利用者数

海外ではすでに1000万人を超えるファンを抱える企業も現れているが、日本で最も支持されているのはアパレルブランド「サティスファクション・ギャランティード」(ファン数=約26万人。9割以上が外国人)。昨年3月、日本企業ではいち早く開設した。同ブランドを展開するエスワンオーの佐藤俊介社長は言う。

「アジア市場を開拓するうえで利用したのがフェイスブックという巨大プラットホーム。今までだったら、現地で調査を行い商社を通じて百貨店に商品を卸すという方法しかありませんでしたが、僕らはファンの声を直接聞いてリスクなく現地に直営店を出店することができた。これはビジネスモデルのパラダイムシフトだと考えています」

東京発の情報をこまめに発信、海外でバナー広告を打つなどの戦略でファンを増やしたが、本当の勝負はこれから。

「ファンは顧客ではなく、見込み客にすぎない。世界的な店舗展開、オンライン決済システムの整備など、次のステップへ進まないと意味がありません」

ベンチャーも「ファンページ」上では大企業と同じ土俵で戦える。大きな可能性を秘めた媒体だ。