【C部長】うちとしては活躍してほしいという思いがあり、技術・設計部門で新卒女性を3割超採用しているが、でも本当にやりたいのは設計部門なんだ。しかしそんなに女性はいらないので、現場の建設部門に配属させているが、これが全く長続きしない。最初は作業服を着て、ヘルメットを被ってがんばっているが、いろんな業者が出入りしているからセクハラまがいのこともやられる。しかも夏の暑い日は外で汗だくで仕事をするから化粧もなんもあったもんじゃない。汗くさく思われるのも嫌なのかもしれなくて、「私には向いていません」と辞める人も多いね。

【A部長】女性の営業もいるが、一番困るのは5時過ぎに帰られることだ。営業は時間通りに完結しない仕事だ。取引先の都合次第で5時以降も仕事をしなければいけない場合も多い。お客さんが夜しか時間が空いていなければ、営業に出向かないといけないし、また、そうしないとライバルに勝てない。とくに月次ベース、期末ベースでの契約の締めが近づくと、無理矢理にでもお客さんにアポイントをとって短期間で契約をまとめることも多いからね。

【C部長】うちの住宅部門の営業は一般消費者が相手だ。たとえば、ご主人が帰ってきて、一風呂浴びて食事を済ませてからとなると、どうしても夜の8時ぐらいになる。その時間帯に女性を1人で営業に行かせられない。駅前の繁華街ならいいが、郊外の住宅を訪問し、商談が終わって夜の12時前に駅まで徒歩20分も歩かせられないからね。しょうがないから、男性社員をつけて回らせるようにした。でも営業所としては本来1人の仕事のところに2人行かせるわけだから手間もかかる。問題はそれだけじゃない。行き帰りは車で行くことが多いから、帰りに2人で食事をすることもあるだろう。その結果、年上の上司と女性社員の恋愛問題も何件か起きている。それだけで済めばいいが、不倫だとこじれるからやっかいだ。

【B部長】営業はこれまで男の現場だったから、管理職の中には成績が悪い営業社員に発破をかける意味で集中砲火を浴びせるやつもいる。当然、男女に関係なくやるが、女性が少しだけ口答えすると、つい「女のくせに生意気な」と口を滑らせる男も多い。その度に私のところにセクハラだと訴えてくる。いいかげんにしろ、というのが正直な感想だ。

【D部長】短時間勤務中の女性については男性社員は子育ても大変だろうからと理解を示そうとするが、厳しいのは同性の視線だ。結婚もしない、子供もいない女性から子育てしている女性に対して、嫉妬や嫉みを持つという話はたまに聞くね。