【神戸大】長田50人トップ！ 私立校躍進も公立校優位変わらず

医学部は私立中高一貫校が上位独占

他の進学指導特色校の神戸大合格者数を見ると、天王寺が10人増で39人となり5位、北野は7人増の35人で6位と、大阪の公立トップ校はいずれも合格者が増えて順位も上がっている。進学指導特色校で合格者が最も増えたのは14人増で34人となった8位の四条畷だった。11位の豊中と19位の高津も11人ずつ合格者が増えている。合格者が減ったのは13位の三国丘（6人減）と17位の大手前（13人減）だった。

ランキングに戻ろう。6位の姫路西は神戸大合格者数が最も伸びた高校で、昨年を20人上回る35人となり、43位から順位を上げた。同校は東大10人（8人増）、京大26人（7人増）と最難関大の合格者の伸びが著しい。9位の膳所は12年に2位になるなど、合格実績が高い高校だったが、大阪や兵庫の公立校の伸びに押されているようだ。

上位を公立校が占める公立優位のランキングにあって、私立校で最上位は13位の須磨学園。合格者が前年を14人上回る29人となり、43位から順位を上げた。同校の関係者は、こう話す。

「難関大合格という高い目標を達成するために本気で頑張ることにより、思考力や頑張りぬく力など、難関大合格に求められる能力を身に付けた成果です」

須磨学園以外にベスト20に入った私立校は15位清風南海、16位大阪桐蔭、17位明星、20位洛南の4校だが、他の多くの旧帝大と同様に、医学部（医学科）ランキングは私立の中高一貫校が強い。

今春の神戸大の医学部ランキングは、1位甲陽学院（13人）、2位東大寺学園（6人）、3位が大阪星光学院と白陵でともに合格者5人、5位は3人で洛南、清風南海、神戸、長田、六甲、西大和学園だった。ベスト5に入った公立校は神戸と長田の2校だけだ。医学部ランキング上位の私立校で、神戸大の総合格者数ランキングに入っているのは清風南海と洛南のみと、全く別のランキングになっていることが興味深い。