2014年11月25日(火)

AFLO=写真

日本マクドナルドホールディングスCEO サラ・カサノバ
1965年、カナダ生まれ。2013年日本マクドナルド社長兼CEO。14年3月日本マクドナルドホールディングス社長兼CEO。


 

日本マクドナルドホールディングス(HD)の2014年12月期の連結純損益は170億円の赤字見通しとなった。赤字転落は03年12月期以来、11年ぶり。

仕入れ先である中国の食品会社で、期限切れの食肉が使用されていた問題が発覚して客離れが進んだ。サラ・カサノバ社長兼最高経営責任者(CEO)が公の場で説明したのは、問題発覚から1週間以上たった7月29日。事件直後に会見を開かず、この日の決算会見で記者からの質問に答え「(中国企業に)だまされたと思うし大変憤りを感じる」と怒りをあらわにしたカサノバ氏は、ひんしゅくを買った。

カナダ出身のカサノバ氏は20数年間マクドナルド一筋。これまでロシア、マレーシアなど計6カ国でキャリアを積み、日本には04年から5年間籍を置いた。「エビちゃん」の愛称で人気の蛯原友里さんを起用し、「えびフィレオ」でヒットを飛ばしたのは語り草だ。09年に東南アジアに赴任した後、13年に日本に戻って事業会社・日本マクドナルドの社長兼CEOに就任。そして翌14年3月に持ち株会社である日本マクドナルドHDのトップに就いた。

問題は山積している。期限切れの食肉問題で失墜した信頼回復は急務だが、コンビニなどとの競争が激しく、問題の発覚以前から既存店売上高は月次でマイナスが続いていた。「ビジネスモデルが崩壊している」(アナリスト)との懸念もある同社を立て直すことができるか。カサノバ氏の責任は重大だ。

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