2014年11月7日(金)

「日本人らしさ」と「グローバルリーダー」を両立させたメンターの言葉

<経営者の言葉:アキュセラCEO・窪田 良>開眼!「朝令暮改」仕事術 第13回

PRESIDENT Online スペシャル

著者
窪田 良 くぼた・りょう
創業者・会長・社長兼CEO、医師・医学博士

窪田 良1966年生まれ。慶應義塾大学医学部卒業後、同大学院に進学。緑内障の原因遺伝子「ミオシリン」を発見する。その後、臨床医として虎の門病院や慶應病院に勤務ののち、2000年より米国ワシントン大学眼科シニアフェローおよび助教授として勤務。02年にシアトルの自宅地下室にてアキュセラを創業。現在は、慶應義塾大学医学部客員教授や全米アジア研究所 (The National Bureau of Asian Research) の理事、G1ベンチャーのアドバイザリー・ボードなども兼務する。著書として『極めるひとほどあきっぽい』がある。Twitterのアカウントは@ryokubota。 >>アキュセラ http://acucela.jp

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窪田 良=文
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読むべき空気がないハイコンテンツ文化

アメリカは価値観や文化的な背景が異なる人たちが集まっています。よって、言葉で語り尽くさないとお互いの意思が伝わりにくいことが多々あります。こういったコミュニケーションの環境を、ハイ「コンテンツ」カルチャーといって、感覚的に共通するベースが低いぶん、言葉を尽くして伝えるのです。

逆に日本はハイ「コンテクスト」カルチャーといって、以心伝心、あうんの呼吸、空気を読むといったように、言語に頼らない意思疎通がかなり洗練されています。上司が言う前に察して動くことが当たり前だとか、いちいち言葉で説明しないとわからない人は高い評価が得られにくいという話も聞いたことがあります。こういう「空気を読む」というコミュニケーション文化は、ハイコンテンツカルチャーの国では通用しないため、日本人がアメリカないし海外でマネージメントをする時には気をつけなければいけないポイントではないでしょうか。言いにくいことを含めて、くどいほど語り尽くすことが必要ですし、そうしないと何を考えているか分からないと敬遠されてしまうことにもなりかねません。

私も会社の経営においては日本人らしさを大切にしながらも、コミュニケーションに関しては日本カラーが出すぎないように意識をしています。例えば、言語。ひとりでも日本語がわからない社員がいるところでは、話す相手が日本人社員であっても日本語は使いません。何を話しているのかがわからないことが不必要な不安感を生むこともありますし、リーダー自らコミュニケーションの壁をつくることになりかねません。

実のところ、会社をはじめた頃はあまり英語に自信がなかったので、話を完全に理解しきれていないことに気づかれないようにするとか、普通にコミュニケーションがとれるアメリカ人のように振る舞う努力をしていたこともありました。さすがに今はわからない言い回しがミーティングで出てきた時には堂々と質問できるようになりましたけど。

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