各社の新しい料金プランでは、データ通信量ごとに料金が段階的に設定され、データ通信が少ないユーザーは割安な料金で利用できる(ただしauの場合は回線契約ごとにパケット定額への加入が必須のため、高くつくこともある)。家族間でキャリアを統一した場合には、家族でデータ通信量の利用枠を割安に共有できるようになったのも魅力だ。

たとえばNTTドコモの場合、3人家族(うち1人が25歳以下)でスマホを使用すると、家族全員の使用料は従来プランでは計2万2330円になるが、新料金プランでは1万9000円(10GBのデータ通信枠を3人で共有すると仮定)。さらに、両親と25歳以下の子供2人、祖父母の6人で15GBのデータ利用枠を共有すると、新料金プランは1万2000円以上も安くなる。

利用明細等で家族のデータ通信量を把握し、キャリアを揃えてデータ通信枠を共有する。これが、ファミリー層ならではの新料金プランのお得な活用法だ。通話については3キャリアとも2700円の定額料金制になるが、従来は有料だった他キャリアの携帯電話や固定電話への通話も追加料金が無料になる。通話利用が多いファミリー層にとっては、トータルコストの削減になるかもしれない。

(構成=川口昌人)
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