2014年8月に国内外から36億円を調達し、10月にはアプリが500万ダウンロードを突破するなど、急成長を続けるキュレーションメディア、スマートニュース。優秀な技術者たちが高度なアルゴリズムと洗練されたUIをつくりあげ、ユーザーの熱烈な支持を受けている。彼らの影には、それを支える優秀な裏方の存在があることをご存じだろうか。その「縁の下の力持ち」の思いをお伝えしていきたい。

否定されることは想定範囲内だ

――まずはスマートニュースの現状について教えてください。
藤村厚夫(ふじむら・あつお)●執行役員/メディア事業開発担当シニア・ヴァイス・プレジデント

【藤村】2012年12月にリリースしたニュース閲覧アプリ「SmartNews」は今年の2月に300万ダウンロードに到達しました。その後、10月には500万を突破しています。ただし今後、ダウンロード数はしばらく公表しない予定でいます。いずれインパクトのある数字になったら発表しようか、というぐらいのつもりです。

私たちが誇らしく思っている数字はMAU率やDAU率、エンゲージメント率です。アプリ業界に詳しくない方にご説明すると、MAU率(マンスリーアクティブユーザー数÷アプリのインストールユーザー数)とは、アプリをダウンロードした人全体のなかで月間に使っている人がどれくらい存在するかを表します。2月時点での集計は、MAU率が75%で、ダウンロードユーザーの75%が月々使っているということになります。

世界中をみてもこのくらい使われているのは本当にスティッキネス(吸着性)がある種類のものに限られており、毎日愛用されているアプリであることの証明だと思っています。

エンゲージメント率(DAU÷MAU)は月間の利用者のなかで毎日来ている人がどれくらいかを表す数字で、これも50%と非常に高い水準だと思います。