2014年10月13日(月)

移住で持ち家を売らずに賃貸に回すメリット、デメリット

住み替えテクニック:老後安心編【リロケーション】

PRESIDENT 2013年4月15日号

住宅コンサルタント 平賀功一 構成=大塚常好
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家賃収入を得ながら、値上がり益を狙う

定年後は田舎暮らし、もしくは海外移住したい。そんな都心居住者が増えています。その際、持ち家を売りに出す以外に考えられる選択肢は人に貸すという方法。いわばリロケーションで大家さんになることのメリットとデメリットは何でしょうか。

メリット(1)は家賃収入。もしローン未完済ならその穴埋めにでき、完済なら不労所得となります。ただし、金銭的な面に関してはデメリットもあります。ローン穴埋めの場合、住宅ローン減税は受けられなくなります。それは、この減税措置が有効なのは、所有者本人が住むのが前提だから。また、人に貸しても区分所有者であることに変わりはないので、固定資産税や管理費などは払い続けないといけません。

メリット(2)は、前出のような費用はかかるものの、所有し続けることで将来的に自分の子供に贈与できる可能性があることと、今後、地価が上がるなどして物件の相場が上昇すれば、現在よりも高い額で販売できる可能性があるということです。資産は資産。リロケーションして憧れのシニアライフを満喫するだけでなく、キャピタルゲインを得られるのですから、これは理想的です。

ただ、これにも相応のコストを支払うことになります。大家さん業をするのですから、それなりのリスクも背負うことになるのです。

手間とコストがかかる賃借人募集のため、多くの場合、専門のリロケーション会社などに委託しますが、その管理手数料は月々、賃借人からの家賃の7~15%が相場です。家賃10万円なら、7000~1.5万円。手数料は安いとはいえません。

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