多くの働き盛りの人たちが被害に……

穏やかな秋晴れ、絶好の登山びよりの週末。やっと着いた山頂で昼食を始めたときに突然の噴石と火砕流……御嶽山の噴火は、自然の厳しさを今回も私たちに突きつけました。被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。

ニュースを見ると、今回亡くなった方々には30代、40代といった働き盛りの世代が多いように感じました。読者の世代にも近いのではないでしょうか。ご家族の悲しみを思うと、本当に心が痛みます。

「噴火」は保険金支払いの対象外!?

こんなときにこそ、役立ってほしいのが保険です。でも、保険には気がかりなことがあります。それは、今回の災害が「噴火」だということ。台風など自然災害による被害では保険金が支払われますが、「地震・噴火・津波」による被害は例外扱い。大規模災害になることのある「地震・噴火・津波」による被害は、生命保険でも損害保険でも、保険契約の中で「免責」とされていることが多いのです。

「免責(めんせき)」とは、「こんな場合は保険金を支払いません」という決まりのこと。保険は契約ですから、あらかじめ「こんな場合は払います」「こんな場合は払いません」といった約束が決められているのです。「免責」とは、保険会社の側からみて、支払う「責任」を「免れる」といった意味でしょうか。

となると、今回の噴火の被害では保険金が支払われない? 実際はどうなのか、専門家に聞いてみました。