「コンパクト・エコ・ライフ」をテーマに開発された商品「Fusion」

「小さく暮らす」豊かさが求められる時代に対応した「Fusion」。モノの多さや広さではなく、空間の質を求める人に、充実の暮らしを提供する。

そしてもう一つ、本社に展示してあるのが、さらにコンパクト化を究めた「Fusion」のモデルルームだ。これまで未利用だった1階の床下などに着目し、空間を立体的に活用。わずか21平方メートルほどのスペースを快適性と機能性を併せ持った空間へ拡張している。

もともとセレコーポレーションは、首都圏に多い「不整形地」や「狭小地」への対応力の高さで定評があった。設計上の制約が少ない工法で、土地に合わせたアパートを提供する。この「自由度の高さ」が、オーナーの収益拡大に大きく貢献してきたのだ。

「その分、設計にも建築にも手間がかかり、プランの構築力も必要です。それでも、この自由度が当社の強み。これまで約1500棟のアパートを建設してきましたが、それぞれ特徴を持っています。駅からの距離・築年数・広さだけではない価値を創造すること。それが私たちの役割だと考えています」

本質的な価値が
求められる時代に

ゲストの満足を実現することで、セレコーポレーションのアパートは市場から支持され、オーナーにメリットをもたらしている。「限られたスペースの有効活用」「相場以上の賃料設定」などは具体的な利点だが、10年先、20年先、その優位性はより確かなものとなるはず、と鈴木氏は言う。

「アパート経営は今後、ますます質の時代へと向かって行く。価格やスペックだけでは示せない本質的な価値があるかどうか。ここが浮沈を分かつ重要な岐路になると思うのです」

同社では、空間づくりのアイデアを全社員から募集している。また、「全社員の幸せの総和が企業価値」との考えから、全社員の経済的豊かさや将来の私的年金づくりとして社員が共同出資してアパートオーナーになる仕組みを導入。鈴木氏は「社員自身が豊かになることで、ゲストやオーナーへ感動を提供でき、また一人一人がアパート経営を自分ごととしてとらえるため」と言うが、こうした取り組みは、組織と人を活性化し、さらなる感動を生み出す原動力となるはずだ。

「子どもたちの 子どもたちの 子どもたちへ」。このセレコーポレーションの企業理念には、次世代へとつなぐ社会貢献の想いが込められている。「2020年には私たちが提供するアパートはすべて感動空間にしたい」と鈴木氏。それは一体どんなものなのか──。土地の有効利用を考えるなら、東京・京橋にある同社のモデルルームで、一度確認してみる必要がありそうだ。

土地を持っていない人も
アパートオーナーに!

セレコーポレーションでは、セレ不動産投資投資倶楽部を運営し、「土地は持っていないが、資産運用としてアパート経営に取り組んでみたい」という人たちへの支援も行っている。土地探しからアパート経営の企画・提案、融資斡旋、建築、事業フォローまで、一貫してサポート。独自の仲介ネットワークにより、優良な土地情報を収集することで、都内でも高利回りの物件を提供している。

現在、同社のバックアップのもと、都内で2棟のアパートを経営するAさん(30代・会計事務所勤務)は、「サラリーマンとしての収入のみに頼ることに不安があり、収入の多様化の手段としてアパート経営を選択した」と言う。

セレコーポレーションのアパートについて「柔軟な間取り対応力が特長で、マンションにも匹敵する外観と設備が魅力」と説明する。加えて、「狭小ワンルームの詰め込みではなく、長期的な競争力を重視している点」が心強いとのこと。Aさんは1棟目の経営が順調なので2棟目も決断した。リピーターの増加こそ信頼の証しだろう。