土地のより良い使い道を探している所有者の中には、「賃貸経営はどうだろうか」と、方向性を定めつつある方も多いだろう。そうした層に向けて、「選ばれる賃貸住宅」のヒントをパナホームが提供する。

かつての主流だった夫婦と子供がいる世帯を上回り、いまや一人暮らしの世帯は、家族類型で最も多くの割合を占めるようになった(平成22年国勢調査より)。少子化や晩婚化などを要因として、家族構成が大きく様変わりしたのだ。また、持ち家と賃貸住宅の比較についても、単に費用のシミュレーションだけで結論を出すのは早計だ。仕事や周辺環境、子供の成長。自身や家族の状況を考慮した結果、「賃貸住宅に住み続ける」という選択も、近年は珍しいものではない。

このような背景から、賃貸住宅に対するニーズは、将来的にも着実に上昇すると予測される。需要増加の追い風に乗り、ぜひとも長期にわたって安定した収入を確保したいところだ。

ただ、「建てれば入居者がやってくる」という時代ではない。敷地をムダなく有効に使うことができ、なおかつ、入居者に支持される賃貸住宅。両立するポイントは、どこにあるのだろうか。探っていくと、こんなキーワードにたどり着く。「エコでスマート」、そして「女性の視点」だ。なぜ、これらが入居者に「響く」のか。パナホームのラインアップを例に、説明していこう。

太陽光発電と家賃の
「ダブル収入」を実現

パナホームには、実にユニークな発想から開発された賃貸住宅がある。片流れ屋根が印象的な「フィカーサ エコソレイユ」である。

太陽光発電パネルそのものを「屋根」にすることで、土地を活用するだけにとどまらず、エネルギー活用による「プラスアルファの利益」も生み出す。

この独特なスタイルを採用しているのには、明確な理由がある。右の写真で一目瞭然だが、「屋根そのものが太陽光パネルで構成されている」のだ。しかも、搭載されているパネルは、国内トップクラスの発電量を誇るパナソニックのHIT。面積を最大化した屋根の形状と、先進的なパネルの発電能力。デザイン性と効率性、そして機能性が渾然一体となり、コンパクトなプランであっても、10キロワット以上の大容量発電を可能にした。

つまり、発電した電力を売ることで「家賃と売電のダブル収入」を得られるというわけだ。実際、パネルの搭載量や各種の条件が揃えば、1カ月あたりの売電収入が、およそ一部屋分の家賃に相当するケースもある。

そのほかにも、共用部の電源として利用したり、オーナーと入居者で分配してそれぞれでメリットを享受したりと、電気の使い道は自由。いずれにしても、住まう側に立ってみれば、「エコな生活」というポジティブなイメージやスタイリッシュな佇まいは、入居の強い動機となり得るに違いない。

女性のこだわりを
取り入れた「ラシーネ」

もう一つ、パナホームが重視してきたのが「女性の視点」である。収納やセキュリティー、設備、遮音性、デザイン。同社が行った調査によれば、さまざまな点において、男性よりも女性のこだわりが際立っていることが判明した。

言い換えれば、不満が少なく、魅力的な賃貸住宅とは、「女性の視点が反映されている」と定義づけることができる。そこで、シングル、共働きの夫婦、ファミリー、アクティブシニアと、あらゆるライフステージを見据え、暮らし方の変化に応じて進化してきたのが、「ラシーネ」ブランドだ。

化粧にもうってつけの、自然光の差し込む場所に設置されたカウンターデスク。あるいは、2人で立っても十分なスペースのキッチン。また、子育て中の家族には、自然とみんなが集まりたくなる開放的なリビング。好きなことを存分に楽しみたいというシニアに向けては、こだわりを詰め込むためのフリールームを──。

各年代を対象にして、多様なコンセプトが用意されている。それも、「ラシーネ研究所」を開設し、衣食住に関する多様な声を集め、分析してきた結果だ。使いやすさにこだわり、またラシーネのテーマである「楽しい・うれしい・優しい」をしっかりと想像できる空間は、競争が激化していくであろう賃貸住宅市場において、差別化の心強い切り札となるに違いない。