TOEICは何点取ったら評価が上がるのか

少子高齢化の日本から世界へと、グローバル展開を進めたり目指したりする日本企業が増えています。気がつけば、「グローバル人材」なる言葉をしばしば聞くようになりました。そこで、個人としてやはり重要になるのは英語力でしょう。基本はTOEICです。前回報告したように、37%の会社がTOEIC受験をする社員に支援をしています。さて、会社は何点以上のTOEICスコアの社員を評価しているのでしょうか。

【Q4】TOEICを社員が受ける場合、おおむね何点を目標にしていますか?

54社によるアンケート結果は下記の通り。一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会「TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表」を参考にしながらご覧いただきたい。(なお、「海外部門が700点、国内は600点」といった場合は、高い方の700点に入れてカウント。カッコ内に説明を加えました)

●レベルA(860点~)
語彙・文法・構文のいずれも正確に把握し、流暢に駆使する力あり。
レベルB(730点~855点)
通常会話は完全に理解でき、応答もはやい。話題が特定分野でも対応できる。
レベルC(470点~725点)
通常会話であれば要点を理解し、応答にも支障はない。
レベルD(220点~465点)
ゆっくり話してもらうか繰り返し言い換えてもらえば簡単な会話はできる。

【800点】3社
・サイバーエージェント(海外部門)
・メガバンク(総合職)
・大手自動車部品メーカー(海外赴任者)*課長格は600点以上
【750点】1社
・ハウスメーカー
【730点】6社
・丸紅 *入社5年目になるまでに730点クリアすることが必須
・ブリティッシュ・アメリカン
・タバコ・ジャパン合同会社 *営業部門は470点以上。管理職昇格に730点以上を義務づける部門がある
・双日 *SW<スピーキング・ライティング>テストにおいてはSはレベル6以上、Wはレベル7以上
・菓子メーカー
・物流大手
・自動車メーカー(海外部門)*国内部門・事務職500点以上、国内部門・技術職470点以上
【700点】3社
・コンビニ大手(海外部門)*国内一般600点以上
・大手小売(海外部門)*その他総合職500点以上
・メガバンク 
【650点】2社
【600点】14社
【550点】1社(専門職1級昇進時)
【500点】4社(1社は国内一般管理職)
【470点】1社
【450点】1社
【非公開】7社
【特になし・非公開】11社 
※このうち電子部品メーカーは点数目標を特に設定していないが、前回スコアより10%アップを目標している。また、生保は「本人に任せている」と回答した。