レシートに○と×だけつける

とはいえ、すべてに購入動機を書くのは大変なので、私はレシートに○×をつけることで、チェックすることをお勧めしています。生き金だった買い物のレシートには「○」、死に金のレシートには「×」をつけるわけです。さらに可能なら購入動機も少し書く。

「×」の傾向を見ることで、あなたのお金の使い方の悪い癖が見えてくるはずです。「×」を反省しつつ、「○」の使い方にフォーカスし、その繰り返しで「正しいお金の使い方」を身に付けていきます。数カ月経ってから、過去の○×をつけたレシートを振り返るのも非常に効果的です。

さて、ここまでくれば、私が家計簿をつけない理由はもうお分かりですね。私は「正しいお金の使い方」に自信があるので、必要性を感じないのです。ただし、完璧とも思っていませんので、もっと簡単な方法で家計管理しています。それは、「家計簿」ではなく、「貯蓄簿」です。「貯蓄簿」とは、私が勝手に言っている名称です。

収入は、「使う」か「貯める」かの2つしかありません。コインの裏表のような関係です。使う方の管理が家計簿であれば、貯める方の管理が貯蓄簿です。

貯蓄簿では、月に1回貯蓄残高をつけていくだけ。前月との差を見ることで、貯蓄達成額が分かり、収入と差し引けば、使った総額は把握できます。月に1回、30分もあればできるので、非常に楽です(詳しいやり方は『レシート○×チェックでズボラなあなたのお金が貯まり出す』(八ツ井慶子著・プレジデント社)参照)

貯金ができなければ家計簿をつける意味はありません。でも、家計簿の正しいお金の使い方が身に付けば、卒業して構わないのです。

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