自分の価値=保険金の額か

「男なのに、そんなに少なくていいわけがない!」
「俺の価値はそれだけですか……」

夫の口から出るセリフとは裏腹に、「そんなに少なくていいんですか♪」と隣で明らかに喜んでいる妻。
これは家計相談にいらっしゃったとある40代のご夫婦のワンシーンだ。

男は結婚したら保険に入るもの。
男は子どもが産まれたら保険に入るもの。
男はもしもの時にはたくさんのお金を残すもの。

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何年間、妻子の生活の収入と支出の額を算出するのか?

この記事を読んでいる男性も頭の中にこんな考えをほんの少しでも思い浮かべたことはないだろうか? もしもあるのなら、月々支払う保険料が老後資金を圧迫する可能性が高い。

そこで、必要となるのが死亡保険の見直しだ。とりわけ、そのプロセスで重要なことは、「必要額」の見極め。

子どもがいる夫婦の場合、見直しのポイントは「夫が亡くなった後」の妻子が生きていくのにかかるお金と入ってくるお金の額だ。つまり、夫が亡くなった後、(1)妻が平均余命で亡くなるまでと、(2)子が就職するまで、の期間の(1)と(2)の総支出と総収入とを比べる(図参照)。