若い人たちに伝えたい戦争の記憶

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宮内義彦氏78年間の歩み

これからはいまより社外の活動に時間を割けるようになります。やりたいことはいろいろですが、若い人への講演もその一つ。とくに伝えたいのは太平洋戦争の体験です。日本の学校では昭和史をほとんど教えていません。受験にあまり関係ないから授業でも読み飛ばすことが多い。大化の改新より、昭和史のほうがずっと大切です。アジアであの戦争のことを知らないで話をしたら、ビジネスでも馬鹿にされます。

私たちは、戦争を知っている最後の世代。辛い記憶ですが、だからこそ自分の知っていることを若い人たちに伝えていかなければいけない。今後は、そういった活動をさらに増やせるのかなと思っています。

やりたいことをもう一つ思い出しました。当社は、私がサンフランシスコのUSリーシングという会社に派遣されたことから始まりました。そうした縁でサンフランシスコには仕事で数十回と訪れているのですが、観光名所のヨセミテ国立公園には一度も行ったことがありません。次に行ったときは、ぜひ足を運んでみたい。退任したからといって世界一周できるほど暇にはならんと思いますが、それくらいの余裕はできるんじゃないでしょうか。

(村上 敬=構成 澁谷高晴=撮影)
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