大がかりな工事を必要とせず、自宅の寝室などにわずか1日ほどの工事で取り付けられる。 そんなTOTOの「ベッドサイド水洗トイレ」が、在宅介護を行う家庭や高齢者施設で好評だ。介護状態にあっても「トイレは自分で」という高齢者の思いに応える注目の製品の機能とは──。

夜中のトイレも
家族に気兼ねなく

三大介護といえば、一般に食事、入浴、排せつのこと。なかでも排せつは、時間が不規則で、場合によって夜中でも数時間おきに対応する必要がある。汚物の処理やにおいの問題もあり、心身に負担がかかる介護といえる。

ベッドサイド水洗トイレ(セット品番EWRS310)
希望小売価格:¥528,000(税・工事費別)

構成品:本体、アームレスト、給排水ホース・継手部材一式、ペーパーホルダー、リモコン
付属機能:ウォシュレット、暖房便座、脱臭機能など ※納期は約2週間かかります

●戸建住宅または高齢者施設向けの商品です。●現場の条件によっては設置できない場合もございます。●商品の詳細は、TOTOカタログまたは商品サイトをご覧ください。

そうしたなか、介護する側、される側の双方から支持を集めているのが、TOTOの「ベッドサイド水洗トイレ」だ。昨年9月に発売されたこの製品、「ベッドの脇にトイレ……」と思うかもしれないが、実際の利用者やその家族からは「待っていた」との声が多く寄せられているという。

排せつ介護における課題の一つに、介護される側の遠慮がある。「トイレのたびに、付き添ってもらうのは申し訳ない」「転倒などの心配をかけたくない」と、ある程度自分で動ける人でも、食事や水分を控えたり、自らオムツなどを選択するケースが少なくないのだ。その結果、“自分でできること”が減ってしまい、自立が妨げられる。そんな事態も珍しくないのである。

それが、ベッドからわずか数歩のベッドサイド水洗トイレなら、深夜でも気兼ねなく用を足すことができる。移動時の転倒リスクも軽減され、家族も安心だ。そもそも「自分の力でトイレに行きたい」というのは人間の本来的な欲求。それを満たせることは、日常生活で介護が必要な高齢者にとっても、精神面で大きな意味があるに違いない。