ハイブリッド陣営がやるべきこと

ハイブリッドカーのトップランナーは言わずと知れたトヨタだが、そのトヨタのエンジニアの間でも、ハイブリッド一辺倒ではまずいという空気は流れている。

「都市走行の割合が高い日本のユーザーが欧米に比べてハイブリッドになびきやすいのは確かだが、現在の日本のハイブリッドカーの比率の高さはバブルに近いものがあると思う。ハイブリッド陣営が何か大きなレベルアップを果たせなければ、コンパクトクラスにおいては次第に普通のエンジン車が復権を果たしてもおかしくない。それくらい最近のモデルの燃費性能は高い。ハイブリッド陣営がやるべきことは、ここ10年以上高止まりしているコストをいい加減下げること。そして、性能をさらに上げること」(トヨタのパワートレイン開発エンジニア)

今秋、マツダのコンパクトディーゼルの参戦で、ますます激しくなる燃費競争。ガソリン高騰の折、クルマを必需品とするユーザーにとっては何とも有り難い話だが、各メーカーのエンジニアにとっては胸突き八丁の戦いが当面続きそうだ。

【関連記事】
トヨタvsホンダ「コンパクトカー燃費戦争」の裏側
ホンダ「N BOX」誕生の軌跡
【リーフ試乗記】EVは本当に長距離ドライブに使えないのか
【ホンダ】営業利益率6.3%が示すブランド崩壊の危機
【スズキ】最新の低燃費技術で挑む「軽のグローバル化」