次世代フレーバー「野菜味」はウケるか?

(左)森永乳業 冷菓マーケティンググループ 谷口・ブエ真奈美(右)ハーゲンダッツジャパン マーケティング本部 大熊康浩

そのパルムが今年新たに仕掛けたのが「フルーツパルム マンゴー&バニラ」(希望小売価格は1本入り150円、6本入り500円)だ。事業部に異動前は研究員として商品開発に関わった谷口さんが、こう続ける。「ミルク感が強すぎても、フルーツ味が勝ちすぎてもダメ。消費者目線を意識しながら、サジ加減を調整した商品です」。

セブン-イレブンのPB商品「セブンプレミアム」が7月4日に発売したのが「まるでマンゴーを冷凍したような食感のアイスバー」(130円。税込み)だ。

「昨年売れに売れたアイスで、さらにマンゴー果汁を増やした。試食段階でもハマる人続出でした」(同社)と胸を張る。

ほかのフレーバーでも新たな兆しは見られる。「ピノ」が、今年実施した「ピノ コーティングチョコ人気ランキング」では、抹茶チョコ(8290票)、アーモンドチョコ(5295票)に続き、チーズチョコ(4081票)が3位に食い込んだ。

「デパ地下のスイーツ売り場でもレアチーズや濃厚チーズ味の商品が増えており、新たなアイスのフレーバーとして注目しています」(森永乳業・蓮沼裕二さん)

この夏に向けた味で、最も話題となったのが野菜入りの「ハーゲンダッツ スプーンベジ」(希望小売価格263円)だ。味は「トマトチェリー」と「キャロットオレンジ」の2種類で、「3年ぐらい試行錯誤して発売にこぎつけた商品」(同社)だという。