夫が転勤のため、シングルマザー状態に

大和ハウス工業 横浜北支店 集合住宅工事課の日下淳子さん。現場監督として、賃貸住宅の工事現場を担当。

私はこの横浜北支店で、大和ハウスの建設する賃貸住宅の現場監督をしています。現場監督というのは正式には主任技術者と言います。戸建て住宅の場合は1人の主任技術者が何棟も同時に受け持つことができるのですが、集合住宅では10キロ圏内で2棟までと法律で定められているんです。なので、ここに来てからは1つの現場の工事事務所に常駐することを繰り返しながら、工程や安全の管理、品質の確保といった業務を続けています。

私には3歳になる男の子がいますが、子育てと仕事の両立はいちばん悩むところですね。実は夫が出産直前に名古屋に転勤になって、単身赴任をしているんです。この仕事は朝8時に必ず朝礼をしなければなりませんし、夜も時間通りに終わらないことがあり、保育園のお迎えが間に合わない時はベビーシッターさんをお願いしています。

夫の転勤が決まった時は、復帰するかどうかしばらく悩みました。でも、これまでいろんな壁を乗り越えて続けてきた仕事を、簡単に「できない」と思い込んで辞めるわけにはいかない、という気持ちが勝ったんです。実際に復帰してみれば、上司や後輩にフォローしてもらったり、前日の夕方に朝礼の打ち合わせをすませたりすることもできるんですよね。綱渡りみたいな毎日ではありますが、自分の働いている姿を見せることも子育ての一つ。今はそう思って現場に向かう日々を送っています。