外貨預金は円高で預金をし、円安で引き出すと儲かる

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外貨預金は円高で預金をし、円安で引き出すと儲かる

この為替の値動き利用して、外国のお金を日本でいつも利用している銀行に預金し、お金を増やすことを狙うのが「外貨預金」です。外貨預金の仕組みは簡単で、円を外貨にして預金すること以外は、通常の円の預金と変わりはありません。ドルにしてもユーロにしても普通預金と定期預金があり、利息もつきます。ただし、両替をして預金したり引き出したりをするので両替手数料がかかり、大手銀行の窓口だと1ドル=1円(片道)、1ユーロ=1円50銭(片道)ですが、ネットバンキングだと1ドル・1ユーロ=25銭(片道)となっています。

お金の増やし方も、考え方はとてもシンプル。為替の動きを利用し、「円高」のときに外貨に両替をして預金をし、「円安」で円に戻して引き出し、日本で使うのが賢いやり方。外貨預金をそのまま外貨で引き出すことはできる銀行とできない銀行があり、できたとしても日数と手数料がかかるので、あまり得策ではありません。

とはいえ、口では、「外貨預金は円高で預金をし、円安で引き出すと儲かる」と簡単にいえますが、売買タイミングを上手に判断することは難しいです。そこで「外貨積立」という方法もあります。積み立てなら毎月同日、同額を預金していくので、円高のときは多く円安のときは少なく外貨を預金することになり、長期で見て平均購入単価を低く抑えることができる「ドル・コスト平均法」が効くかも。

買ったときより円安になるまで預金すればソンしない

何よりも外貨預金は買ったときより円安になるまでずっと持っていれば、その国の通貨では目減りすることなく為替の動きでソンはしません。だから「外貨投資」ではなく「外貨預金」なのです(外貨証拠金取引「FX」と間違えないように)。預金だから、その間、利息もつきます。

この先、日本の円だけではなく、外貨にも挑戦して、国際感覚を磨きませんか。貯金の5~10%を目安に外貨に替えて資産を分散しておくと、世界経済の動きの勉強にもなるし、お金が増える速度が上がるかもしれません。外貨預金デビューにおすすめなのは、やっぱりアメリカのドル。為替レートの動きがつかみやすいし、世界中で通用する通貨だからです。

マネージャーナリスト 坂本君子(さかもと・きみこ)
広告代理店、出版社にてサラリーで働くエディター、ライター、プランナー、コピーライターを経てフリーに。得意分野は投資、住宅関連。大ブレイクはしないけれど、仕事は堅実でハズさない。満を持して2008年に起業。個人投資家としての投資歴は15年選手(ちょっぴりプラス)。