肉体強化ではない。ストイックに「心の芯」を鍛え上げる

35歳C子(食品)は、「山ガール」の域を超え、最近では「山女」と化しているという。

週末は東京にいない。テントを背負い、山に入るのだ。さらには、高所恐怖症克服のため、ボルダリングも始めたという。肩に筋肉がつきすぎて全てのジャケットがきつくなるという悲劇が起きていると嘆いていた。

C子をはじめ、こういった独身山女はどんどん深みに入っていく。危険なルートでの登山、岩登り、沢登り、トレイルランニングなどなど。「独身ほど、はまっていく」そうだ。

ストイックな重圧をこれでもかと自分にかけていき、それは誰にも止められないという。そうした話を聞いて、私は、はたと気づいた。

彼女たちは一見肉体の強化をしているように見えるが、実はインナー強化しているのだ。精神は随分と鍛えられ筋肉質の魂ができあがっていく。

己の魂と向き合うのだから、自分がかつて何者であったかも遡って知りたいのだろう。アラフォー女子は前世を訪ねる占いにも出費を惜しまない。

私も以前、ある人気のヒーラーに前世をみてもらったことがある。もっとも、私の場合は魂育てというより、好奇心でだが。

その女性ヒーラーは私の前世をこう語った。

「あなたは、ある村の指導者で、攻めてきた敵陣から多くの村人を救った」

その後も細かくストーリーにして語られると、不思議と「よっしゃ、大丈夫だ」と得も知れぬパワーが自分の中から湧いてきたのを覚えている。現世も、その魂で生きていると思うと強くなれる自分がいることは確かだ。

アラフォーの「魂育て」女子も、きっと常に魂に励まされながら、日々精進しているのだろう。

先行き不透明な時代、しかも、このまま独身を貫くという覚悟をどこかで決めているふしのあるアラフォー女子たちは、己の魂磨きに投資して、老後を含む「この先」に備えている。彼女たちの伴侶は今や「もうひとりの自分」なのかもしれない。