和僑と自分は同じ「地球村の一員」

日本で成功してもいないのに、海外でうまくいくはずなどない。自分は海外に出るつもりなど毛頭ない。しょせん和僑と自分は住む世界が違う。そう考えている人も、和僑と自分は同じ「地球村」の一員だという発想を持つと、見える世界が俄然変わってくるはずだ。

自分の力、スキル、ノウハウを生かせる場所は、何も日本だけではない。世界中に広がっている。日本では何の新鮮味もないビジネス、成熟段階に突入し成長の余地がないビジネスも、海外を市場として考えれば新たな可能性を切り開けるかもしれない。まず日本、それから海外でという先入観に縛られずに行動したほうがビジネスは大きく育つかもしれない。

先に海外で起業した和僑は、日本企業の海外進出を力強くバックアップする存在でもある。和僑が日系企業を育て、さらに新たな和僑を生み育てていく。現地に積み重ねられた和僑と日系企業の層の厚さは、日本の活性化にも貢献する。5年後、10年後、「次の和僑」として、「和僑のパートナー」としてボーダーレスに活躍している可能性はあなたにも十分にある。もちろん、私にもだ。

(撮影=三田村蕗子)
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