「もっと早くから、始めれば良かったのに……。残念でした」は、相談現場でよく聞くコトバです。

30歳から始めるマネープランセミナーを、筆者は、各地で開催していますが、新卒から10年近く経つと、お金の管理が上手な人と下手な人の差が生まれ 始めてきます。

そのひとつの例として、減税を活用した、資産形成術をご紹介します。

毎年受けられる年末調整、減税をフル活用していますか?

ビジネスパーソンが毎年減税を受けられるイベントが、年末調整や確定申告。控除の申請をすれば、税金が還付される毎年のイベントです。

401k控除、社会保険料控除は、全額控除、個人年金控除、生命保険料控除、介護医療保険料控除は、各4万円ずつ合計12万円控除が毎年受けられます。

(1)見逃せない401k控除

401k控除は、会社に401k制度があり、かつ社員がマッチングで掛け金を上乗せできる人や勤務先に企業年金制度がなく、自分で個人型401kの加入手続きをしている人が活用できます。毎年の積立額が全額年収から控除できるので、積立額×税率が毎年、還付されます。

所得税も住民税も減税が受けられるので、年収によっては積立額に対して15%~50%が、毎年戻ります。税率は利回りになる制度ですので、活用できる人には見逃せない制度です。

毎年の自分の税率を知らないビジネスパーソンも、多いので活用していない人もいますが、活用していきたい制度です。60歳まで毎年、受けられるので活用した人と活用しなかった人は年々差が開いていきます。

(2)個人年金控除・生命保険料控除・介護医療保険料控除を活用していますか?

30歳のビジネスパーソンが気になるテーマのひとつに年金や健康があります。

「資産形成中に、病気になったら?」に加え、老後の年金や介護医療のお金も気になります。

個人年金や医療や介護保険に加入すると、毎年減税が所得税も住民税も受けられます。

保険は、金融商品のなかでも、健康状態が関係するデリケートな商品。「大きな病気になる前に加入しておけば良かったです」と後悔する方も相談現場では多いので、必要な保障は早めに準備し、減税の恩恵も受けておきたい項目です。