近年はネットの普及により、葬儀社探しが格段と容易になった。が、気をつけたいのは、“ホームページが立派な葬儀社=信用できる優れた葬儀社”とは限らない点だ。広告においても然りで、イメージ先行で「親切そう」などと思い込まないこと。葬儀社の力量を測るには、社員の対応力を見るのが最も手早く、確実だ。面倒でも必ず一度、直接電話をしてスタッフの応対レベルを見極めよう。

ただし、フリーダイヤルやメールアドレスの記載だけで会社の所在地が不明の場合は、「仲介業者」や「紹介会社」であることが多い。そこから別途、どこかの葬儀社が手配されたりするので、依頼可能なエリアの業者かを選別するためにも、現住所の確認を忘れずにおきたい。

そして、1社だけで即決せずに、少なくとも2~3社から事前に見積もりを取ろう。料金や内容での不明点はどんなことでも質問し、こちらがわかるまで丁寧に答えてくれるか、納得のいく説明ができるか、金額と併せて誠意や姿勢をも比較する。

また、見積もりを取る際は参列者の人数も仮定して、どの葬儀社とも同じ条件の総額で検討すること。近年は各社で葬儀プランを設け、パック料金が明記されているが、この金額だけで「高い」「安い」を判断するのは絶対にご法度! 葬儀のパックプランでは各社ごと、プランごとに料金に含まれているものが異なるからだ。中には追加料金が次々と嵩んで、結果的に高額になるケースもあるので、必ず総額の見積もりを取って比べることが重要だ。

昨今では「低価格」「統一価格」を謳う葬儀社も増えているが、プラン内容の差や地域性もあるため、必ずしも横並びでの比較はできず、単純に“おトク”とは言い切れない内実がある。安易に「安価」だけで飛びつかず、親身に要望を聞き入れてくれるか、こちらの状況を的確に把握してくれるか、希望と条件にどこまで応えられるか、“質”の吟味をまず念頭に置こう。

間違っても、自社都合ばかりを強いたり、選択肢を示さない、焦らせてすぐに決断を迫る、一方的なダメ出しが多い葬儀社を選ばないこと。なお、後のキャンセルが難しくなるため、「死亡診断書」と「遺影写真」は必ず最終決定した葬儀社へ渡すように。