赤字補てんなど、ボーナス依存を脱却する

理屈から考えれば、ボーナスの受取額からボーナス返済額などを引いた残りは、「コントロール可能なもの」や貯蓄などに充てることができるはずだが、現実には、毎月の赤字補てんに回ってしまい、思ったほど自由になるお金がない、というケースも少なくない。

ボーナス依存度が高いのは危険で、とくに「支払うことが決まっているもの」が多く、なおかつ赤字補てんもしているという人は、ボーナスが減ると大ピンチ。実際、住宅ローンのボーナス返済分が返せなくなったことがローン破綻のきっかけになる例も少なくないので、ボーナスから赤字補てんというパターンから脱したい。

また「ボーナスから支出しているものを、毎月の家計から計画的に準備する」ことも考えてみよう。たとえば固定資産税や自動車税で年間24万円かかるという場合は、毎月2万円ずつ専用の口座に入金しておき、そこから支払う、という習慣にするのだ。そうすれば、ボーナスが減っても慌てずに済むし、ボーナス=自由になるお金=嬉しい、という図式になる。