[天丼]天丼の店

――地元に愛され3代目。ぷりぷりのエビ天、上品な天だしの虜に

終戦直後、先代が今の場所でうどん屋を始め、昭和27年に天丼の店にして今に至る。小野瀬さんも約20年通う常連だが、界隈には親子3代、4代になる馴染み客も。

大阪府大阪市中央区千日前1-8-16 TEL/06-6213-3607
営業時間10:00~20:30(LO)水曜日、第3木曜日定休
カウンター6席 禁煙 小さな子供は原則不可 持ち帰り可 カード不可

【1】メニューは天丼650円、赤だし50円のみ。エビ天2本と海苔の天ぷらがのる。ぷりぷりとした歯ごたえのエビは周りにふわりと花が咲いたような衣をまとう。衣がやや大きめなのは、1杯でお腹いっぱいにさせたいという心意気から。

 

【2】小野瀬さんがいつも注文する「天丼の3」800円。通常の天丼にエビ天を1本追加したものだ。エビ天は1本150円で6本まで追加できる。

【3】シンプルな店名ゆえに、近所では通称「坂町の天丼屋」。2代目夫妻と3代目の人柄も温かい地元の宝。ファンは口々に天ぷらにかける天だしの旨さを語るが、主人曰く「作り方は教科書通り。昆布や鰹節をちゃあんと使って、あとは愛情をたっぷり、やな」。

(文・構成/野地秩嘉 撮影/大槻純一、福森クニヒロ)
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