厚生労働省「患者調査」によれば、2008年の1年間に虚血性心疾患で入院した人(外来を除く)は計15万人。年齢別では35~64歳が約2万人、65歳以上が約13万人。入院しなければならないのは高齢者となってからがほとんどであることがわかる(脳卒中も同様)。

病気のリスクをどう考えるかは個人によってさまざまだが、現役世代であるプレジデント読者にとっては、こうした客観的なデータも考慮のうえ、加入するかどうかの判断をするべきかもしれない。

脳卒中や急性心筋梗塞は生活習慣に注意するなどして予防しやすい一方、がんは予防対策が立てづらいと考える向きには、がんの保障に特化したがん保険が合っている。「がん以外の病気は保障されませんが、最新のがん治療を意識した保障が割安に提供されています」(井戸さん)。

がん保険の基本設計は、診断給付金(がんと診断されたときに受け取れる)、入院給付金、手術給付金の3点。「がん保険の良さは、がんと診断されると100万円など一時金が出ること。最近は入院日数が短い分、術後の治療(放射線・抗がん剤)を受けるときに出る通院給付金が充実した商品も増えています」(井戸さん)。

とはいえ、がん保険の場合も心・脳疾患と同じく発見されるのは、多くのケースは高齢になってから。現役世代は、毎月払う保険料(掛け捨て)を貯蓄に回して、チリツモのその資金を「がん以外のリスク」の備えとする作戦もありだろう。