2014年5月1日(木)

『アナと雪の女王』大ヒット、ディズニー制作現場の裏側

PRESIDENT 2014年5月19日号

インタビュー・構成=タカ大丸 撮影=尾関裕士 図版作成=平良 徹
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アニメーション興行収入第1位を記録

映画『アナと雪の女王』
(c)2014 Disney.All Rights Reserved.

公開中のディズニー映画『アナと雪の女王』が大ヒットを記録している。全世界では『トイ・ストーリー3』を抜いて歴代アニメーション興行収入第1位を記録するなど、社会現象を巻き起こしている。日本では、公開5週目にして興行収入90億円を突破し、躍進が続いている。

この大ヒットの立役者がディズニー・アニメーション・スタジオのエグゼクティブ・バイス・プレジデントを務めるアンドリュー・ミルスタイン氏だ。

彼は同社の組織体制を従来のトップダウン方式から、徹底した現場主義体制へ大改革し、近年のディズニー・アニメーション快進撃の礎をつくり上げたキーパーソンでもある。ミルスタイン氏によると、ヒットを生み出すチームを築きあげるまでには、3つのポイントがあったという。

はじめにこの物語を紹介しておきましょう。この作品はアンデルセンの『雪の女王』を下敷きとした物語で、現代的に色付けされて生まれ変わりました。創業者ウォルト・ディズニー本人も映画化を切望していた作品です。

主人公は北欧のとある王国の姉妹エルサとアナの2人です。姉のエルサには触れるものすべてを凍らせてしまう力が備わり、幼い頃はその力を使い妹アナのために雪だるまを作って楽しく遊んでいたのですが、ある時期からこの力を制御することができなくなり、引きこもるようになります。事情を知らない妹のアナはどうして姉が心を閉ざしてしまったのか、困惑しながら成長していきます。

その後エルサは王国を引き継ぎ、戴冠式に新女王として姿を現しますが、ある事件をきっかけに再び力を抑えられなくなり、国全体を永遠の冬に閉じ込めてしまい、そのまま山の中に逃げ込んでしまいます。アナはそんな姉を追いかけるわけですが、2人は和解し、氷に閉ざされた王国を救うことができるのか……という物語です。

注目していただきたいのが歌です。クリステン・ベル、ジョシュ・ギャッド、サンティノ・フォンタナなど数多くのブロードウェーの実力派の歌手を揃え、イディナ・メンゼルはアカデミー賞も受賞しました。そしてこの映画には日本語吹き替え版もあります。日本語の歌も素晴らしい。ぜひ、英語版と日本語版の両方で堪能していただきたいですね。

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