また、「子供半額!」などと、子供料金を設定しているツアーもある。家族連れには嬉しい限りだが、そもそも航空運賃に子供料金はない。とすると、半額はどこかで穴埋めされているはずと勘ぐる必要がある。

例えば、子供が半額でも、基準になる大人料金を割高に設定していることも。子供料金にこだわるがあまり、大人料金に鈍感になっては本末転倒だ。

おしきせのパッケージは嫌だ、という人には、自分の好きな飛行機とホテルを自由に組み合わせられるダイナミックパッケージという仕組みもある。通常、パッケージツアーには、一定レベル以上のホテルしかないが、もっと安いホテルでいいのであれば、こちらを選択してもいい。飛行機とホテル、個々に手配するよりも若干割引になる。エクスペディア、eツアー、JAL、ANAなどの旅行会社もダイナミックパッケージを扱っている。

ただし、ダイナミックパッケージのほうが安いとは限らないし、自由旅行と同じなので、当然、空港からの送迎もない。飛行機が遅れた場合の対応もすべて自己責任となる。とはいえ、変な拘束もないし、自由にやりたいという人にはいいかもしれない。

ホテルはどう選ぶか。これも旅の大きなポイントになる。ホテルひとつで旅行の印象、思い出まで変わってしまう。パッケージツアーによっては、ホテル未定で、グレードがBとかCなどと書かれていることもある。このグレードがくせ者だ。グレードは、旅行会社が勝手に決めているもので、同じホテルでもある旅行会社ではBなのに、大手の旅行会社ではDに格付けされていることもしばしば。各グレードにどのようなホテルが設定されているのか必ず確認しよう。こだわりがある場合はホテルが指定されたツアーが無難だ。