免疫とは、体を守る防御システムのこと。安保徹医学博士が、毎日簡単にできる免疫力アップの方法をご紹介。免疫力を高めて病気知らずの体に!

深呼吸をして、意識的に自律神経に働きかける

私たちはふだん無意識に呼吸をしているが、意識的に呼吸をすることもできる。つまり呼吸とは、意識と無意識の接点にあり、私たちが自分の意思で直接自律神経にはたらきかけることができる数少ない方法の一つなのだ。

緊張したり不安になったりすると交感神経が優位になり姿勢が前屈みになるが、そんなときは呼吸も浅く速くなっている。そこで胸を開いて、ゆっくり深呼吸をしてみよう。酸素がたっぷり取り込まれたという信号が自律神経に届き、副交感神経優位にスイッチが切り替わる。

呼吸には肺だけでおこなう胸式呼吸と、腹筋を使う腹式呼吸があるが、後者のほうがより多くの空気を体内に入れることができ、副交感神経を刺激しやすい。鼻から深く息を吸ってお腹をふくらませて、一瞬息を止め、ゆっくりと口から吐き出す。1日3回、朝昼晩の深呼吸を習慣にしよう。仰向けになって深呼吸してみると、腹筋を意識しやすい。

医学博士 安保 徹
1947年、青森県生まれ。医学博士。元・新潟大学大学院医歯学総合研究科教授。著書に『人がガンになるたった2つの条件』『免疫革命』『病気は自分で治す』など多数。
(構成=長山清子 撮影=工藤睦子)
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