2014年4月22日(火)

USJ、逆風に負けない“情熱”の上司説得術

なぜUSJはつぶれなかったのか?【3】

PRESIDENT Online スペシャル

著者
大高 志帆 おおたか・しほ
ライター

大高 志帆ライター歴7年。同志社大学経済学部卒業の独身アラサー女子。ビジネス誌と女性誌の二足のわらじを不器用に履き分ける。好きなモノはピンクとリボンとサンリオキャラ。最近ハマっているのはスマホゲーム「Candy Crush」。悩みはfacebookにあまり「いいね!」がつかないこと。

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大高志帆=文
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嫌われても構わない“正しさ”を追求するビジネス

森岡は、USJの大改革の第1弾として、ファミリー層を取り込むべく「ユニバーサル・ワンダーランド」の建設を提案。第2弾として、日本国内だけでなく海外からの集客も見込めるハリー・ポッターのテーマパークを、と提案したのである。

グレンをはじめとする経営陣には、異なる考え方の需要予測モデルからはじき出されたハリー・ポッター自体の高い成功確率を提示した上で、「攻め続けるしかない」「今しかない」という持論を熱く説いた。

まわりの強い反対を感じながらの交渉はさぞきつかっただろうと思われるが、森岡には数字やマーケティングとは違う、少し変わった強みがある。

「実は私、他人に好かれることに1ミリも興味がないんです(笑)。特に日本人は『まわりとの調和が大事』『みんなの意見を調整して……』なんて言いがちですが、私にとってそんなものは何の意味もない。ビジネスなんだから、違う意見があってもいいし、何かを進める上でお互いが腹の底から納得している必要もない。嫌われることを恐れて、カレーとすき焼きのどちらが正しいかを決めず、妥協した“カレーすき焼き”を作ってしまうのが一番問題なんです。自分の正しさには自信があったので、『文句があればかかってこい』という気持ちでした」(同)

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