どんな節約よりも車両費の見直しを!

節約というと、食費や雑費などの流動支出に目がいきがちですが、これらの費目は単価が低く、頑張ったわりに節約効果が出にくいもの。それよりも、節約効果を実感できるのが車両費の見直しです。

車には購入費用だけではなく、ガソリン代、定期的なメンテナンス代も必要です。使っていなくても、駐車場代、保険料、税金は払います。一度見直すと家計への影響がとても大きいのです。

そこで、ここ数年広がっているのがカーシェアリング。複数の人が1台の車を共同利用するという考え方で、車の所有・維持にかかる税金、保険料、メンテナンス代、ガソリン代、駐車場代などの諸経費はすべて利用料に含まれており、会員登録しておけば、使いたいときに手軽に車を利用できます。レンタカーに似ていますが、カーシェアリングは15分単位の短い時間で利用できるのが特徴です。

2011年頃からカーシェアリングの車両台数、貸し出しステーションが増えてきたこともあり、会員数が急増しています。交通エコロジー・モビリティ財団によると、02年に50人だった会員数は13年1月時点で約29万人。貸し出しステーションも、全国に5641カ所あるようです。

実際、利用料はどのくらいか、カーシェアリングのサービスで業績を伸ばしている「タイムズカープラス」の場合で見てみましょう。まず、初期費用として会員カードの発行料1500円がかかります。このカードが車の鍵代わりになり、車にかざすとドアが解錠されます。このほか、個人会員なら月額基本料が1000円必要です。

あとは、パソコンや携帯などから予約して、15分単位で使った分だけクレジットカードで支払えばOK。利用料は車種によって異なり、マツダのデミオ、トヨタのプリウス、ホンダのフィットなどは15分200円。BMWやアウディなどハイクラスの輸入車などは15分400円となっています。