どんなことも、やりすぎはよくありませんね。極端な食事制限は見直して、体重は80キロ程度に戻しました。

これ以来、週2回のジム通いを、11年間欠かさず続けています。時間は夜9時から11時までの約2時間。専属のトレーナーに付き添ってもらいながら、ストレッチや筋力トレーニング、ランニングなどを行っています。一人では甘えが出ることもありますが、トレーナーがいると自分の限界の少し先まで追い込まれます。ときには、米軍式の「ブートキャンプ」のような激しいメニューで、体をいじめることもあります。

トレーニングは大変きついのですが、終えた後はとても爽快です。汗をかいて、シャワーを浴びれば、ストレスも発散します。なにより体を動かしたあとは、物事に対して前向きになり、仕事の生産性も上がるように感じます。

ローソンでは、玉塚元一COOをはじめ、トレーニング好きの役員が少なくありません。私もジム通いを奨励しています。一方、部長級以上で「メタボ気味」の社員には、週1~2回の「ブートキャンプ」を受けるように指示しています。現在は20人程度が定期的に通っています。当初は嫌がっていても、通い始めると癖になるようですね。業務で多忙ななか、貴重な時間を割くことにはなりますが、定期的な運動は、生活のリズムをつくるうえで重要なことだと思います。

いまローソンには1万1067店(2012年11月末時点)の店舗があります。密接なコミュニケーションをとるには、気力と体力が欠かせません。ジムでパワーリフティングをするとき、最後のひと踏ん張りでは大きな声が出ます。仕事で大声を出す機会はありませんが、トレーニングで鍛えていれば、普段も元気で張りのある声が出せる。加盟店の皆さんと触れ合える時間は限られていますが、そのときに張りのある声を出すことで、現場の活気を盛り上げたいと思うのです。