もっと責任のある立場になりたい!

子育てしながら働くようになって、仕事を自分で抱え込まないように心掛けるようになりましたが、そのことで、周囲と進捗状況や課題を伝え合ったり、情報を共有し合ったりという同僚とのコミュニケーションが増えたと感じています。

将来はもっと責任のある立場になって、課や部のマネジメントを担えるような仕事ができるようになりたいです。その中で誰が見ても「スバルらしいね」と言ってもらえるような内装を、素材の開発を通して実現していきたいと思っています。

例えば、アウディやBMWといった欧州車はあまりデザインを大きく変えませんが、エクステリアにもインテリアにも確立された世界観があります。スバルの車もやっぱりそうあってほしい。同じ車種であってもグレードによって安っぽくなるのではなく、それぞれにとって味や良さを感じられる素材があるはず。そうした素材開発を意識した仕事をすることを目指していくつもりです。

●手放せない仕事道具
プラスティックの材料を切るための特殊なハサミなどの道具、そして実験で荒れがちな手にぬるハンドクリームは欠かせない。

●ストレス発散法 スキー

●好きな言葉 一つ一つをやり遂げる

室井理恵(むろい・りえ)
1978年千葉県出身。群馬大学院を卒業後、2003年富士重工業に入社。スバル技術本部 材料研究部 材料研究第3課に配属。スバル車 内装の樹脂材料の新規開発などに携わる。2012年に1年間の育児休暇を取得後、担当となる。

稲泉 連=構成 平野 敦=撮影