図を拡大
男性vs女性でこんなに違う

「子宮筋腫で子宮を全摘。手術後も長く体調が悪かった。定期的に健診を受けていたら早期発見で軽い手術で済んだはず」(60歳・女性)など、早期発見・早期治療がいかに大切かがよくわかる。また、65歳以上になると、「糖尿病にさえならなかったら……」(67歳・男性)と、糖尿病を嘆く声が続々と上がった。これも定期検診を受けていれば、血糖値の異常が早期に発見されて、生活習慣を変えるだけで悪化を防げたはずだ。

自分で自分の体調に関心を持ち、管理することも重要だ。日野原先生は体重計、体温計、血圧計を三種の神器と呼び、自宅でのこまめな計測を勧める。

「病院で測ると緊張して血圧が高くなってしまうけれど、家で測れば正確。上は140、下は90を超えたら降圧剤を服用します。それから体重も毎日測って、30歳のときの体重を超えないように」

30歳をすぎると内臓に脂肪がつき始めるため、そうなる前の体重を自分の規準として維持する。そのためには食事に注意が必要だ。

「宴会やパーティーに行って、会費が3000円なのに、4500円分食べるからいけない。激しい運動をするならともかく、そうでないなら、年とともにカロリーを制限すること」

年齢にともなって食事の調節を

欲求のままに食べ続けると、年をとってから肥満や生活習慣病に嘆くことになるようだ。「腹八分目を守り、暴飲暴食をしなければよかった」が4位、「間食を控えればよかった」が5位と、上位にランクイン。「甘いものが好きで、間食もするし、寝る直前にもつまんでしまい、若い頃より20キログラムも体重が増えた。少々の運動ではもう元には戻らない」(68歳・男性)「もう少し食事を制限していれば、糖尿病にはならなかったかもしれない」(73歳・男性)などの回答が見られた。