「そんなに安くて安全面は大丈夫?」と思うかもしれない。しかし大手と同様に国交省の厳しい基準をクリアしているし、何より各社とも「一度でも事故を起こしたら即倒産」という覚悟で運営している。その点は大きな心配はないだろう。

表を拡大
意外と高い手数料・オプション料金に注意

ただしLCCならではの注意点もある。まずは発着が成田空港のみで、羽田は使えないこと。しかもチェックインカウンターは成田空港内でも辺鄙な場所にある。チェックインの締め切りも、大手は15分前だがLCCは30分から45分前と早い。また、もし悪天候で欠航になったら、払い戻しまたは自社便への振り替えしかできない。大手のように他社便への振り替えを期待してはいけないのだ。

また座席もあまり広くない。非常口のそばなど比較的広い席を取ろうとすれば、座席指定料金がかかる。機内持ち込み以外の荷物を預けるのも有料。音楽や毛布の貸し出しなど大手なら当たり前の無料サービスもなし。飲食物も当然有料で、なかには持ち込み禁止の会社もある。つまりLCCとは、とことんコスト削減に徹する代わりに料金を安くした、従来の飛行機とはまったく別の乗り物なのである。

ちなみに最近、東京駅から成田空港に行く格安バスが誕生した。成田エクスプレスなら3000円ほどかかるところ、京成の「東京シャトル」なら900円、平和交通の「THE アクセス 成田」なら1000円。LCCを使うための周辺環境も整いつつあるのだ。飛行機は移動の手段と割り切り、そのぶん宿や食事でプチ贅沢をするのが賢い使い方だろう。

(構成=長山清子)
【関連記事】
妻も納得!子どもが喜ぶ「0円レジャー」
30秒でわかる!ビジネスマンのためのLCC活用ガイド
子どもの人生が変わる「工場見学」は
LCC就航1年「安売りしても儲かる」3つの秘策
親子で年1回海外旅行も!「年収150万円生活」入門