【中原】大学の入試形態と高校の偏差値ですよね。おそらく、大学の学歴がシグナルとして意味をもたなくなってくると、それ以前の要因に目がいきますよね。

【Bさん】あとは大学の選び方ですね。履歴書を見ながら「なぜこの大学に入ったのか」ということを尋ねたりします。大学のレベルよりも、目的意識を持ってそれなりの努力して入学したのかどうか、ということを聞きたいんです。

【Aさん】そういう意味では慶應のSFCは、しっかりと目的を持って受験して入ってきた人と、付属校からなんとなく入ってきた人との差が大きい!

【Cさん】同感です。

【Aさん】個人的には僕は早稲田、関西なら同志社あたりが好きですね。個人的に、ですが。

【Cさん】最近、立命館もいいですね。

【中原】東大は?

【Aさん】東大はねぇ……人によります。

【Bさん】個人的好みはありますが、やはり一概には言えないですよ。私はどこの大学かということよりも、ある程度高い目標を設定し、そこに向かってどれだけ頑張れるか、というところを見ますね。

【Cさん】本当にそうですね。なにか目標に向かって頑張れる、という意味では体育会の人というのもやはりいいです。ただ、早慶などの強豪チームだと、スポーツ推薦で来ている場合も多いので、最近は頑張って受験して入学し、なおかつ体育会で頑張っている、といった国立の体育会系を狙ってみようかと。

【Aさん】東大の体育会なんていいんですけど……ほとんどが先輩のつてで商社や大手銀行に行ってしまいますからね……。

【中原】では、リクルーターや社員からの紹介、コネといったルートはいかがですか?

【Aさん】リクルーターはいませんが、社員紹介というのはある程度確度が高いですね。ただし、どの社員からの紹介か、というのも大きいですが。やはり優秀な人材が優秀だと思う人を連れてきた方が効率はいいですからね。ただし、コネは社員紹介とはちょっと意味あいが違います。コネの場合はその人がどうあれ、政治的に入社させるということだと思いますが、社員紹介はあくまで紹介だけで、選考はきちんとやります。

【Bさん】当社も同様です。やはりそのラインはフェアじゃないと。

【Cさん】弊社も以前と違って採用人数も絞られてきたので、コネで入れるような余裕はまったくありません。社員紹介はありがたいんですが、最終選考に残らなかったときは、その紹介者に「こういう理由で残念ながらダメだった」とフィードバックしなくてはいけないので、その点は意外と面倒なんですよね。

【Aさん】分かります。その社員にヘソを曲げられて「もう二度と紹介しない」なんて言われても大変ですから、気を遣います。とはいえ、確度は高いですから重視はしています。