料金に関しては、パケット通信料金は3社とも5460円で全く同一だ。音声の基本料金はソフトバンクとauが980円で同額だが、ドコモだけは780円と200円安い。ただし、ソフトバンクとauは、基本料金で同一キャリア内の音声通話が深夜1時から夜9時まで無料になるのに対し、ドコモでは基本料金780円だけでは無料にならない。「Xiカケ・ホーダイ」というオプション(13カ月まで350円)を支払うことで、ドコモ相手の通話が24時間無料となる。こうした点を考慮すると、音声の基本料金もあまり差がないといえる。

料金面で賢く選ぶならば、「音声通話をかける相手がどのキャリアユーザーに多いか」を基準にするといい。au、ソフトバンクの場合は、基本料金だけで深夜1時から夜9時までは無料になる。さらに月額980円を支払えば24時間無料となる。周りにドコモが多いのであれば、「Xiカケ・ホーダイ」を設定すれば、やはり24時間無料だ。

なおiPhoneには無料の音声通話ができる「FaceTimeオーディオ」という機能がある。通話先がiPhoneならキャリアは問わない。周りにiPhoneユーザーが多いのなら、どのキャリアでもiPhoneに乗り換えるだけで、通話料を抑えられる。

端末代金に関してもキャリアごとの違いはほとんどない。もし購入するなら、各キャリアのショップがノルマ達成のために「てこ入れ」をする月末の週末が狙い目だ。特に他社からの乗り換え(MNP)では、数万円のキャッシュバックを得られることもある。

ケータイ/スマートフォンジャーナリスト 石川 温
1975年生まれ。中央大学商学部卒業後、日経ホーム出版社で日経トレンディ編集記者を務める。2003年に独立。『iPhone5で始まる! スマホ最終戦争』など著書多数。Twitterは
@iskw226
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