片づけが苦手という女性は意外と少なくありません。一方の男性は「自分の仕事」にしてしまえば、凝り性な一面を発揮することもあります。自分が得意なことは楽しく続けられて上達するものです。家族から感謝されるとさらにモチベーションが上がる。いい循環に入ります。

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夫が参加している家事トップ7

妻が単調で「面倒~!」と思う家事を積極的に引き受けるというやり方もあります。洗濯物を収納するのは短時間で済んでも、たたむ作業は時間がかかって面倒なものです。たたみ方さえわかればテレビ番組をみながらでもやれる家事なので、不慣れな男性でも臆せず関わってほしいと思います。

子どものいる共働き家庭を前提にお話ししてきましたが、子どものいない共働き家庭、専業主婦の家庭でも同じです。

妻がどの時間帯が大変なのか、どんな家事が苦手なのかよくわからないという男性には、ストレートに聞いてみることをお勧めします。

かつての日本人女性には「すべての家事を立派にやらなければ主婦失格」といった価値観が根強くありました。しかし、現在の若い共働き女性にはそのような意識は希薄です。

例えば衣類のたたみ方一つにしても、女性は細かな決めごとをしている場合があります。そこに夫が新規参入すると、妻も「ちょっと雑だけど、意外と問題ない」といった気づきを得ることもできます。またお互いのノウハウや工夫を話すことで、夫婦の会話の幅が広がるきっかけになることでしょう。ある程度のやり方の違いは許容し合い、お互いに感謝の言葉を口にすることが円滑な家庭生活を送る最大の秘訣です。

旭化成ホームズ 共働き家族研究所所長 
入澤敦子 

有業主婦が専業主婦の数を上回った1989年に発足した「共働き家族研究所」で、よりよい暮らしのあり方を長期的・継続的に調査研究。
(構成=大宮冬洋 撮影=浜村多恵)
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