素直に甘えられない女性が73%

……以上を整理すると、こうなります。

◆フット・イン・ザ・ドア・テクニック
まずは、「缶ジュース、開けてもらえますか?」→「荷物を持ってもらえますか?」など、徐々に“お願い(甘え)”のハードルを上げよ
◆一貫性の原理
小さなお願いをちょっとずつ積み重ね、それを叶えてもらうことで、相手に「僕は彼女を好きに違いない」と思わせよ
◆返報性の法則
お願いを叶えてもらったら、必ず「ありがとう」「さすがですね」など、お礼や褒め言葉、ちょっとしたプレゼントを贈れ。すると相手の男性は「お返しに、次もなにかしてあげなきゃ」と感じやすい

アユミさん同様、「甘えるのがヘタで」と自覚する女性は多いもの。

20~30代の働く女性に聞いたある調査でも、素直に甘えられない経験が「頻繁に(たまに)ある」女性が73.5%と、7割以上。とくに年代が上がるほど、甘えベタな女性が増える傾向が分かりました(12年 アイシェア調べ)。

ただ、既述のマーケティングの法則に照らすと、“お願い(甘え)”がいかに大事か、わかりますよね。

逆に、甘えのポイントさえわかれば、きっといろんなことがうまくいく。

アユミさんが嫌うピンクのワンピースをムリに着なくても、クルンと巻き毛にしなくても、意中の男性にちょっとだけ何かお願いごとを積み重ねるだけで、「あの子を守ってあげたい」と感じてもらえる確率は、グンと上がるんです。

そう。婚活って、いくつかの法則を身につければ、意外にスッと道が拓けるもの。

でも私は思います。逆に、「そこまでして、結婚したくない」と思うあなたは、いまムリに婚活する必要はない。

大丈夫、「そのとき」が来れば、自然と気持ちも高まる。「何がなんでも結婚したい!」と思ったらもう一度、私・牛窪がご提案した様々な「婚活の法則」に、立ち戻ってみてくださいね!

牛窪 恵
1968年、東京都生まれ。大手出版社勤務ののち、フリーライターとして独立。 2001年、マーケティング会社インフィニティを設立。定量的なリサーチとインタビュー取材を徹底的に行い、数々の流行キーワードを世に広める。『アラフォー独女あるある!図鑑』(扶桑社)など著書を多数執筆する一方で、雑誌やテレビでも活躍。10月末『大人が知らない「さとり世代」の消費とホンネ』 (PHP研究所)が発売。12月5日『「バブル女」という日本の資産』(世界文化社)が発売に。財務省財政制度等審議会専門委員。