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県全体の観光収入の10分の1を超えた!

熊本県公式ゆるキャラ「くまモン」は、2011年のゆるキャラグランプリでの優勝以来、凄まじい経済効果を生み出しているという。

くまもとブランド推進課課長の成尾雅貴氏は、「12年度のくまモン商品の売り上げは約293億円です。11年度が約25億円なのでおよそ11倍。13年は使用許諾申請がさらに増えている」という。熊本県には全国で2番の集客を誇る城郭・熊本城があるが「年間入園料の合計は5億7800万円」(熊本城総合事務所)だ。

くまモンはキャラクターの「ご当地感」を排除し、許可を得れば版権使用料が「原則的に無料」という戦略により、急速に商品とメディアへの露出を増やした。しかし、熊本県へ入るお金はゼロ。熊本県への利益還元はどうしているのだろうか。

「直接的な経済効果はあまり期待していません。ただし、くまモン効果で新しい取引依頼がきたり、商品が売れて県内の事業者が潤うと、法人県民税が増える。そういった形で間接的な収益はあるとは思います。さらに商品の中で食品だけは熊本県内の事業者限定にしています」(成尾氏)

熊本では野生の熊は絶滅した。「『熊がいないのになぜくまモンだ』というような反対意見もありましたが、今では誰も言いません。以前は出身を聞かれ『九州です』と答えていた方々が『くまモンの熊本』と地元に誇りを持って話すと聞く。長く愛されるキャラクターになってほしい」と成尾氏は話す。全国の強力なライバルとの戦いに勝ち残れるか。真価が問われる。