食費のポイントは「使い残し」ゼロ

増税分の家計の支出を抑えるため、家計で見直すべきは、「通信費」「食費」「車」「保険」の4項目です。

通信費は年々、家計を圧迫する傾向にある支出項目の問題児です。現状、家族で同じ携帯会社に加入したり、固定回線とスマートフォン回線をまとめたりして、節約に努めている世帯は多いでしょう。それでも、固定電話とインターネット代で月約7000円。スマホ代をひとり6000円で計算すると3人家族で通信費は計2万5000円にもなる。

一般的な家計の8%ほどを占めているこの通信費の新たな節約術として、案外知られていないのがスマホのテザリングという機能です。

テザリングとは、スマホをWiFiルーター(無線でインターネット接続を行うために使う端末)のように使うことができる機能。現在、多くのスマホにはこの機能が内蔵されており、これを使えば、パソコンやタブレット端末でどこでもインターネット接続ができます(仕組みは図を参照)。

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ネット解約→テザリング利用で年10万円以上おトク!

これまで、自宅で光ファイバーなどを利用した高速インターネットに接続するためには月4000~5000円程度のプロバイダ料が必要でした。タブレット端末を持っている方なら、別途外出先でも使えるモバイル・ルーターを購入したり、レンタルしたりしていた人も多いでしょう。でも、テザリング機能付きのスマホならそれらが丸々カットでき、年間10万円以上が浮く可能性もあります。ただし、スマホの月の通信量が一定を超えると通信速度を大幅に落とすなどの規制をするため、ネットのヘビーユーザーは要注意です。

続いては、食費。ポイントは「食材の使い残しをゼロにする」ことです。日本の一般家庭における食材の廃棄率はなんと30%! この廃棄率を減らすことが食費軽減の道。ちなみに無駄買いのトップ3は、豆腐、納豆、もやし。買う前に冷蔵庫に同じ食材が残っていなかったか考えてみてください。必要なものを必要な分だけ買うか、同じ食材をさまざまな調理法で食卓に出すリメークレシピを活用するなどしましょう。