NISA口座を開く。オススメはネット証券

ではどう利用するのか。

NISAを利用したい人は、まず、金融機関に「非課税(NISA)口座」なるものを開く必要がある。

扱っているのは証券会社、銀行(信託銀行、地銀、ゆうちょ銀行などを含む)、一部の運用会社(投資信託を運用している会社)で、「A証券に取引口座を持っている」という人がA証券でNISAを利用する場合も、「B銀行に口座がある」という人がB銀行で利用するにも、その金融機関で別途、NISAの口座を開く必要がある。

NISA口座は1人1口座しか開けないので、どの金融機関にするかはじっくり考えたいところ。その際、ポイントになるのは、「何に投資するか」である。

NISA口座で買えるのは、「株」と「投資信託」。投資信託とは、多くの投資家から集まったお金をひとつにまとめ、それを運用会社が株式や債券などに幅広く投資し、得られた利益が投資家に還元される仕組みの商品である。1万円程度から購入できる、海外の株式などにも容易に投資できる、などのメリットがある。

株が買えるのは基本的に証券会社なので、株を買いたい人は証券会社、買いたい投資信託がある場合はそれを売っている金融機関を選ぶ必要がある。選択肢を広げるためには、株も買えて、たくさんの投資信託を扱っており、なおかつ手数料が安い金融機関を選びたい。

結論をいえば、大手ネット証券(SBI証券、楽天証券、カブドットコム証券など)なら、ほぼ間違いないだろう。

そしてNISA口座で投資できるのは、前述のとおり、年間100万円が上限で、期間は5年間。計500万円を投資できる。

ここも誤解しやすいが、100万円はあくまで上限であり、10万円でもいいし、毎年投資せず、1回だけ、というのでも問題ない。

言い換えれば、投資をするなら、数万円であってもNISA口座を使うことができ、一般の口座で買うよりトク、というわけだ。