2014年3月3日(月)

「何でも話してくれ」と言う上司。何を話すべきか

イキイキ働くための全課題

PRESIDENT 2013年1月14日号

著者
泉谷 直木 いずみや・なおき
アサヒグループホールディングス社長

泉谷 直木1948年、京都府生まれ。72年京都産業大学法学部卒業、朝日麦酒(現アサヒビール)入社。86年広報企画課長、95年広報部長、98年経営戦略部長、2003年取締役、06年常務酒類本部長、09年専務。10年アサヒビール社長。11年、持ち株会社制への移行によりアサヒグループHD社長に。

アサヒグループHD社長 泉谷直木 構成=溝上憲文 撮影=原 貴彦
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話すだけ損の上司に気をつけよ

報・連・相をはじめとする上司と部下のコミュニケーションは信頼関係があって初めて成り立つもの。上司に「何でも話せ」と言われても、人生相談も含めて何でも話してもよいというわけではない。上司によっては仕事のことに関してはよく面倒を見てくれるが「プライベートな話は関係ないよ」と突き放す人もいる。それがいいか悪いかということではなく、性格によって違うのである。

大事なのは、上司がどういう気持ちで「何でも話せ」と言っているのかを推し量ることだ。実際は“何でも”ということではなく、上司によっては「面倒なことに私を巻き込まないように配慮しつつ、自分に都合のよい話やおもしろいことだけを、何でも話せ」と考えているのかもしれない。

上司に話をするときの重要なキーワードは、「打・開・策」という3つの言葉に集約できる。

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上司の「部下を理解している」は思い込み

「打」とは打診のこと。つまり、自分が今から話をしようとしていることについて、上司がどういう関心を示すのかを探ることだ。そのためには上司の力量や度量をまず見極める必要がある。打診し探りを入れ、これなら話せる上司だなと得心したら、自分が言いたいことを「開」示していく。その結果、たとえば自分がやりたいことを上司と共有化することができたら、今度はそれを具体的計画に落とし込んでいく。つまり「策」定する。上司とのコミュニケーションとは、打診し、開示し、策定することなのだ。

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